末っ子の娘が義父の絵を描きました。
額装もお手製です。

涙が溢れました。
彼女が今まで描いたどの作品より、愛が溢れていたからです。
「絵」とは、「エネルギーそのもの」だとしみじみ感じました。
娘自身も描いていて、気が付いたようでした。
義父に渡すと、それはそれは喜んでいました。
早速、義父のベッドの近くに飾りました。
訪れる介護士さんも、看護師さんも、すぐに気が付き、
上手だと褒めてくださいました。
義父も嬉しそうでした。
介護士さんから、
「こんな風にリビングで過ごしたいですよね・・・。」
と言われていたので、しばらくしてから、
「お義父さん。やっぱりベッドの上は嫌なのね?」
と言うと、
「食欲はまだあることを思うと、まだ大丈夫だと思うんだ。
〇〇(主人)や〇〇さん(私)に迷惑をかけたくないって、
今までも頑張ってきたのだから、早く元に戻りたい。」
と・・・。
胸が熱くなりました。
ベッドから降りようと、無茶なことをしようとしていたのは、
決してボケていたわけでも、我がままを言いたかったわけでもなかったのです。
介護されている自分が嫌だったのでしょう。
みんなに迷惑をかけていると思ったのでしょう。
義父の愛に、胸がいっぱいになりました。
「じゃあ、お義父さん。リハビリのために、以前、行った場所に行きたい?
家がいいでしょう?」
と聞くと、
「みんなと一緒にリハビリをしたりするのは、嫌なんだ。
兵隊に行った時のことを思い出してしまうんだ。」と・・・。
入院中、だいぶ誤嚥性肺炎が落ち着いたころ、リハビリのために、老健に移ることにし、
介護タクシーで運んだ当日、着くとすぐにまた熱を出してしまい、
救急車でまた病院に戻ったことがあったのです。誤嚥性肺炎の再発です。
それをちゃんと覚えていたようでした。
集団行動=兵隊
義父の頭の中に残った過去の記憶は、しっかりと98歳になっても
トラウマとして残っていたのです。
義父には義父なりの深い想いが、あったのだと、
改めて気づかされたのでした・・・。
しばらくすると、
「ちょっと、靴を脱がせてくれ・・・」
なんて、わけのわからない事もいいますがね・・・(笑)
投稿者プロフィール

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*個性豊かな4人の子どもと夫との、ステップファミリーです。
離婚、子連れ再婚やいじめ問題、不登校、両親の死などの
経験のそのすべては、本当の自分に還るための、より豊かに幸せに生きるための贈り物であったことに、あとから気づかされ、
これからは、「本当の自分」を大切にし、魂がワクワク喜ぶ人生にシフトチェンジして、
絵本や絵やポストカードなどを創作しています。
それは、心の扉を開いたとき、
「本当の自分」を大切に守ることができる「宝石箱」。
それが、この地球に生まれてきてくれた子どもたちが、贈ってくれている
なによりものメッセージではないかと思うからです。
日々の、その一瞬の色や光を ゆっくり味わい感じ入ること。
そんな自分を大切に信じること。
出会った家族や友人、恩師、知人とともに創造する人生を尊重し合うこと。
をモットーにブログを綴っています。
*自分の原点ともいえる、親との関係を振り返ったとき、弱い自分を認めて受け容れたとき、ました。
*このブログでは、子育てやパートナーシップや仕事に挫折した私が、
自分の人生を振り返り、本当の自分に還って、私の感性を取り戻し、私が最も大切にしたいことや夢や生きたかった人生を創造していくさまをそのまま綴っています。
*色や光で自分を解放しながら、自分自身と向き合い、私が好きな世界観を表現し、森羅万象の一部として、静かに命を味わい尽くしたいと思っています。
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