在宅介護が始まった~(1)

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今年節分に、同居している義父がお風呂場で転倒してしまい、

ろっ骨を骨折して入院しました。

義父は大正10年生まれの98歳。

その後、入院先で肺炎が見つかって、いろいろ調べた結果、誤嚥性肺炎とのこと。

嚥下機能(ものを飲み込む際、気管に入らないように胃にうまく送る機能)が

低下しているため、とろみがついた食事になってしまいました。

 

義父は、普段から食事が何よりの楽しみだった人。

入院する前は、肉が大の好物。ステーキ、すき焼きは毎日でも食べたい人。

その他、お刺身、串カツ、フルーツ・・・そして暑い日でも、熱燗。

これが何よりの楽しみで、生活していたのですが、

それが急に一変してしまったのです。

 

それでも、体調が落ち着いてきたので、老健に移ることになり、

介護タクシーで老健に移ったのも束の間。

老健について検温してみると、また発熱。

そのまま、救急車で元の病院に戻って、入院生活が始まってしまいました。

調べてみた結果、やはり誤嚥がまた悪さをしているとのことで、

その後は、点滴での治療が始まったのです。

戦前、戦中、戦後を経験してきた義父。

生きる知恵と、生き抜こうとする意欲と覚悟は人一倍。

「口からちゃんと食べなくては、力が出るはずがない!

食べ物を持ってきてくれ!」と・・・。

しかし、食べることがますます許されない事態に。

 

その上、世の中はコロナ。

面会謝絶になり、担当医からの呼び出しがあった時のみ、

義父の顔を見ることができ、頭がはっきりしている義父は

「便箋と万年筆を持ってきてくれ。退院願いを書くから。」とのことで、

 

数回に渡る担当医との経過報告や話し合いにより、

在宅での介護医療を選択することになりました。

 

 

その後、主人と私は、看護師さんの指導の下、

点滴をロックする方法、おむつ交換、痰の吸引のレッスンを

受けることになりました。

 

練習を重ねた結果、2か月半の入院生活にピリオドを打ち、

ストレッチャー付きの介護タクシーで、無事に退院したというわけです。

 

 

 

投稿者プロフィール

MOTHERS NET
*個性豊かな4人の子どもと夫との、ステップファミリーです。

離婚、子連れ再婚やいじめ問題、不登校、両親の死などの
経験のそのすべては、本当の自分に還るための、より豊かに幸せに生きるための贈り物であったことに、あとから気づかされ、

これからは、「本当の自分」を大切にし、魂がワクワク喜ぶ人生にシフトチェンジして、

絵本や絵やポストカードなどを創作しています。

それは、心の扉を開いたとき、

「本当の自分」を大切に守ることができる「宝石箱」。

それが、この地球に生まれてきてくれた子どもたちが、贈ってくれている
なによりものメッセージではないかと思うからです。

日々の、その一瞬の色や光を ゆっくり味わい感じ入ること。
そんな自分を大切に信じること。
出会った家族や友人、恩師、知人とともに創造する人生を尊重し合うこと。
をモットーにブログを綴っています。


*自分の原点ともいえる、親との関係を振り返ったとき、弱い自分を認めて受け容れたとき、ました。

*このブログでは、子育てやパートナーシップや仕事に挫折した私が、
自分の人生を振り返り、本当の自分に還って、私の感性を取り戻し、私が最も大切にしたいことや夢や生きたかった人生を創造していくさまをそのまま綴っています。

*色や光で自分を解放しながら、自分自身と向き合い、私が好きな世界観を表現し、森羅万象の一部として、静かに命を味わい尽くしたいと思っています。












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