いのち

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2週間ほど前、大切な友が亡くなった。

同い年だった。

 

彼女は、私が生まれて初めて、セッションを受けたヒプノセラピストだった。

 

  「ヒプノセラピー」という退行催眠療法を知ったきっかけは、池川明先生だった。

   2006年10月に、子どもたちが通う小学校で、PTAの役員をしていた私は

   胎内記憶のお話をされる池川明先生をお招きした。

 

   小学生の子どもを持つお母さんたちに

   笑いあり涙ありの素晴らしい講演会だったのだが、

   その最後に、

   「今夜の【アンビリーバボー】という番組に少しだけ出るので観てください」

   と言われ、観てみると、退行催眠の特別番組で、

   そこに彼女の仕事場がでていたのだった。

   興味を持った私は、その場所を調べ、彼女の施術を受けたのだった。

そして、その数年後の2009年1月31日。

ふしぎなことに、世田谷区民会館ホールで行われた

『心を見つめ、いのちを見守る愛ある医療とは』 という講演会で

彼女と再会したのだった。

 

その講演会は、当時、総合病院副委員長を務めていらした、長堀先生たちが主催したもので

鈴木秀子先生の 「心を見つめ、愛ある医療とは」
櫻井秀真さんの 「ウツからの帰還~闇から愛と光溢れる意識の世界へ~」
そして、カウンセラーの岡部明美さんの 「脳腫瘍からの生還~病は新しい人生の扉を開く鍵」

などを聞かせていただいた。

両親が亡くなって2年ほど経ったその頃、私は、西洋医学に不信感を持っていたためか、

終始、号泣していた。

 

そこでの必然的とも言える彼女との再会のあと、彼女は立ち上げたばかりの 

NPO MOTHER’S NETのスタッフとして活躍してくださった。

MOTHER’S NETを解散してから、数年間合わない時間があったけれど、彼女は常に心の奥深くにいた。

 

 

  そんな彼女と再再会した頃、彼女のガンは再発し、既に進行していた。

 

  それから、私達は2~3ヶ月に一度会うようになり、

彼女の得意なエステやカードセラピーやアートセラピーを楽しんだり、ランチしたりした。

 

「自分の心や体と、また真剣に向き合ってみるわ・・・」と言って、

岡部明美さんの『約束された道』を読んだり、魂と医療関係の講演会に行ったりした。

 

絵が得意だった彼女は、「元気になったら、私も絵本を創るわ」といい、

共通の友人の家で、『葉っぱのフレディ』の朗読をした。

私の処女作『たんぽぽ』や『いつも みているよ。』の絵本を本当に嬉しそうに見てくれた。

 

    

 

 

けれど、今年の厳しい夏を過ぎ、9月下旬になると、急に様態が悪化してしまった。

同じガンを経験し、ガンが消えた親しい友人が、彼女と繋がり寄り添ってくれた。

 

10月上旬。あまり長居は良くないと思い、10分ほど彼女の顔を見に伺うと、

やせ細った体でお茶を入れてくれて、帰りはバス停近くまで送ってくれた。

 

「もう病院に頼るのは、やめたの。明日から在宅医療と在宅介護をお願いしたの。

私がいなくなった時の知人への連絡先を調べたりしているの。」

と笑った。

「冗談 言わないでよ」

という私を ただただ静かに微笑んだ。

 

その笑顔には、なんの躊躇いも、気取りもなく、平安な微笑に見えた。

 

本当はその頃は、もう起き上がるのがやっとだったと

毎日、介護をしていた妹さんから、後で知った。

 

 

10月下旬。

また、お見舞いに行く日にちの件で、LINEしたら、いつのも返信がなく、珍しくスタンプだけだった。

 

かなり、具合が悪いものと思い、少ししてから、再度連絡した。

 

 

今度は、既読スルーになった。

 

「諦める」とは「明らかに認めること」であるとしたら、

彼女は、諦めたのだろうか・・・と よぎった。

 

 

それから1週間後、再び連絡したら、

〈 昨日、やすらかに天国へ旅立ちました・・・〉

早朝に、妹さんからLINEが届いた。

急に具合が悪くなり、病院に運ばれて、たった4日だったという。

 

本当に多くの友人が、お別れにきていた。

彼女の『葉っぱのフレディ』が、葬儀会場でやさしく出迎えてくれた。

セラピストとして勉強した資料が、ダンボール13箱に及んでいたと

福島から出てこられた80歳を超えるお母様が、おっしゃっていた。

 

長年、自分と向き合い、そして、セラピストとして学び続けた求道心。

人さまのために尽くされた想いを 改めて感じた。

 

最後まで、気持ちは、はっきりしていて

遺影用の写真も、自分でベッドの中で選んだと、

妹さんがおっしゃっていた。

 

 

彼女は生ききったのだ。   と心友を誇りに思った。

 

 

 

次の日。

「昨日は、わざわざ来てくれてありがとう」

と、LINEが普通に届きそうな気がした。

 

 

「魂は死なないし、亡くなっても隣の部屋に移るだけ。」

と、頭ではわかっていても、

 

やはりどうして

寂しい。

 

生まれてから死ぬまでの間

家族や親戚や友人、恩師・・・。

 

いろいろな出会いがあって、

いろいろな別れがある。

 

でも、

彼女との間の 心のひだに残った、陽だまりのような温かさ、

透きとおる声の心地よさは

いつもここに居て

決してなくならない・・・。

 

そんな風に想う。

 

 

 

お疲れ様!

今あなたは、どの辺りにいて、どんな景色を観ていますか?

きっと、また、会えるよね?!

今度は、お互い、どんな役柄にしましょうか?

 

投稿者プロフィール

MOTHERS NET
MOTHERS NET
*個性豊かな4人の子どもと夫との、ステップファミリーです。

離婚、子連れ再婚やいじめ問題、不登校、両親の死などの
経験のそのすべては、本当の自分に還るための、より豊かに幸せに生きるための贈り物であったことに、あとから気づかされ、

これからは、「本当の自分」を大切にし、魂がワクワク喜ぶ人生にシフトチェンジして、

絵本や絵やポストカードなどを創作しています。

それは、心の扉を開いたとき、

「本当の自分」を大切に守ることができる「宝石箱」。

それが、この地球に生まれてきてくれた子どもたちが、贈ってくれている
なによりものメッセージではないかと思うからです。

日々の、その一瞬の色や光を ゆっくり味わい感じ入ること。
そんな自分を大切に信じること。
出会った家族や友人、恩師、知人とともに創造する人生を尊重し合うこと。
をモットーにブログを綴っています。


*自分の原点ともいえる、親との関係を振り返ったとき、弱い自分を認めて受け容れたとき、ました。

*このブログでは、子育てやパートナーシップや仕事に挫折した私が、
自分の人生を振り返り、本当の自分に還って、私の感性を取り戻し、私が最も大切にしたいことや夢や生きたかった人生を創造していくさまをそのまま綴っています。

*色や光で自分を解放しながら、自分自身と向き合い、私が好きな世界観を表現し、森羅万象の一部として、静かに命を味わい尽くしたいと思っています。












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