今の世の中の、働くママ事情を考えると、
私がシングルで子どもを保育園に入れて働いていた昔とあまり変わっていないのが不思議でならないのです。
例えば、子どもを保育園に預けて働く事になった時、
仕事に就くには保育園が決まっていないとならないし、
保育園を探すには勤務先が決まっていないとなりません。
昔と比べるとイクメンがかなり増えてきて、育児に協力的になり、
パパが朝の出勤の時間に保育園に子どもを預けている姿も多く見られるようにもなりましたが、
お迎えに行くのはほとんどママが多いようですし。
37度を超える熱が出ればすぐにお迎えに来るようにと保育園から電話が入りますから、
仕事の状態がどうであろうと職場の人間関係がどうであろうと帰らなくてはなりません。
男女雇用均等法とかいっても、結局はまだまだママが社会で働くのは難しい状態が続いているようです。

ところで、話は変わりますが。
私が大学生だった頃は、まだあまり留学とかに行く人は少なかったですし、
例えば彼が出来ても門限がある時代。ましてや同棲なんて、「神田川」なんていう歌の中のお話で、
あまり一般的ではありませんでした。
だから結婚するまでは、留学も同棲も独り暮らしもなく、実家で過ごすのが一般的でしたし、
そうでなければ町の噂話にもなるくらいでした。(私の実家は東京ですがそれでも)
世の中は高度成長期でしたし、一流大学、一流企業に入ることが幸せへの道と決まっていたし、
それがただ一本道と決められているみたいでしたから、女性はなるべくいい会社に入って、
収入の高めな人と結婚するのが幸せと決まっている風でした。
でも、そんな窮屈な環境から早く出たくて、付き合っている彼とデートの帰りも同じ家に帰りたくて、
早々に結婚してしまいましたが、私に限らず、その頃の女性はみなそんな感じ、
そんな風に結婚していたかと思います。
私の義父は義母と結婚式当日に、初めて出会ったほどですから、
親が決めた人と結婚するのが当たり前だったようで、「結婚は子孫繁栄のもの」と決まっていたみたいで、
時代が変わると結婚事情もかなり変わるようです。 でもそれでも離婚もせず、連れ添っていたわけですから、
それこそホンモノの運命の人というのかもしれません。
ところで、そんな風に私は結婚したわけですが。
(おまけに離婚もし、そしてまたまたおまけに子連れ再婚もしたわけですが…またそれについてはいつか書こうと思いますが)
女性はどうしても子どもができると第一に子どものことを考えますし、
自分の人生や学生時代に描いていた夢なんて、とっくに忘れてしまっているのがほとんどです。
(まあ、男性だって、結婚して家庭を持ったりしたら、青春時代に見た夢なんて、とっくに忘れているかもしれませんが。)
特に母になったら、自分の時間なんてほとんど作れませんし、
子どもの生活に併せて時間を逆算して段取り良く仕度しているような日々ですから、
「自分の人生」なんて置いてきぼりです。

以前こんなことがありました。
スーパーで買物を終え、レジで順番を待っていたら、遠くでこちらをみているおばあさんがいるのです。
「一体誰だろう」と思って、よくよく見たら遠くの鏡に写った自分の姿だったのです。
本当にがっくりしました。
子どもも4人もおりますし、子どもや親の状況に併せて、
小刻みに派遣の仕事などして働いていましたし、親の介護もあったので、
疲れていても当然といえば当然なのですが。
若い頃はしっかりネイルも塗っていたし、髪もカールで巻いていたのが嘘のようです。
そんな日々も通り過ぎ・・・
子どもがかなり育ち上がってきて、長かった両親の闘病生活も終わり、
さて、これから何をしようと思った時に、自分には特にキャリアと言えるものはない。
自分の人生経験しかない。それに気がついたときには呆然としました。
時短や週4くらいの派遣の仕事ばかりでしたので、履歴書を書こうとしても、大したキャリアを書けません。
でも、そこには書けない子育てをしていた時代や介護をしていた時代は、
自分にとっては宝物であるのにもかかわらず、それはちっともキャリアにはならない。
ただの人生経験でしかないわけです。
呆れ返った呆然とさせられた瞬間でした。
きっとそんなことを考える主婦は多いと思います。
以前流行った『14歳のハローワーク』どころか、「50歳のハローワーク」です。
で、そこで、前述の昔の働くママ事情と今の働くママ事情に移るのですが、
今も昔も働くママの大変な事情は変わらないとしたら、
今どんなに時代が変わっているように見えても、今保育園にやっとの想いで入れることが出来て、
社会で働くことができたとしても、子育てや介護の問題が大変でも、
常に自分はどうありたいのか? そして自分の人生を大切にする。
つまり自分の時間を少しでも持ち、それを子どもにも解るように説明して、
自分の人生を大切にしている姿を正々堂々と見せて欲しいと思うのです。
例えば、「これから10分間トレーニングをするから見ててね。」とか。
「今日単語を10個覚えようと思うから、勉強させてね。」とか。
「きれいになるために、お肌のマッサージをするからね。」とか。
いつかこんな素敵な女性になることをイメージして。
きっと、そんな姿は子どもにとって、決して自分勝手には映らないと思うし、
そうあることを喜んでくれる、望んでくれると思うのです。
そしてそれは子どもも、自分の人生を大切にし、もちろん簡単にいのちを粗末にすることなんてなく、
夢に向かってくれるように思うのです。
私もまだまだ旅の途中。発展途上国です。笑
「自分の人生を大切にする」なんて、とってもベタな言い方ですが、
でも、そのままの私を子どもたちに見せて、
そしてもっともっと自分の人生を大切にしたいなと思います。
投稿者プロフィール

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*個性豊かな4人の子どもと夫との、ステップファミリーです。
離婚、子連れ再婚やいじめ問題、不登校、両親の死などの
経験のそのすべては、本当の自分に還るための、より豊かに幸せに生きるための贈り物であったことに、あとから気づかされ、
これからは、「本当の自分」を大切にし、魂がワクワク喜ぶ人生にシフトチェンジして、
絵本や絵やポストカードなどを創作しています。
それは、心の扉を開いたとき、
「本当の自分」を大切に守ることができる「宝石箱」。
それが、この地球に生まれてきてくれた子どもたちが、贈ってくれている
なによりものメッセージではないかと思うからです。
日々の、その一瞬の色や光を ゆっくり味わい感じ入ること。
そんな自分を大切に信じること。
出会った家族や友人、恩師、知人とともに創造する人生を尊重し合うこと。
をモットーにブログを綴っています。
*自分の原点ともいえる、親との関係を振り返ったとき、弱い自分を認めて受け容れたとき、ました。
*このブログでは、子育てやパートナーシップや仕事に挫折した私が、
自分の人生を振り返り、本当の自分に還って、私の感性を取り戻し、私が最も大切にしたいことや夢や生きたかった人生を創造していくさまをそのまま綴っています。
*色や光で自分を解放しながら、自分自身と向き合い、私が好きな世界観を表現し、森羅万象の一部として、静かに命を味わい尽くしたいと思っています。
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