毒親につくられたワタシって?

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先週、NHKのあさイチのテーマは「毒親」だった。

10年ほど前に流行った漫画「母がしんどい」の筆者の田房さんが、

今は親になり、自分の母親に対して、罪悪感を持ち始めたことや、

どのようにして、適度な距離感を持つようになったか、

また、毒親側の気持ちなどが取り上げられていた。

私自身、毒親めいた母親に育てられたけれど、

「亡くなった母親は毒親でした!」と言い放つことはできない。

あまり「毒親」という言葉が好きではないし、

きっとそれも、心のどこかに、罪悪感を持っているからだと思う。

そしてそれでもそこに愛はあったと、今では思えるからだ。

 

 

でも、やはり、そういった親に育てられた人格や、

自分が子育てをするときなども、

かなり影響を及ぼしたことは、確かだと思うし、

 

そして今、子どもたちは独立し、孫も出来て、

改めて「家族とは」と考えるとき、

 

その経験は、とても大きな学びでもあったと思えるので

記しておきたいと思う。

 

 

母と娘の関係といっても、

特に、第一子だったり、一人っ子の場合、

特に、距離感が近すぎて

煮詰まってしまう場合が多いと思うけれど、

 

 

私も、第一子だったから、母の愛が、本当に重かった。

 

 

宿題の、絵や家庭科の製作物、読書感想文など、

すべて、母親に取り上げられ、殆ど母親の作品になっていたし、

95点以下の答案用紙を持って帰ろうものなら、

長い髪は引っ張られ、布団たたきで叩かれていたから、

それを「愛」だと感じるのは、なかなか難しかった。

 

両親の仲もとても悪く、小学2年生の秋、

母は、私と弟を置いて、出て行ってしまったので、

いつ離婚しても可笑しくないと、子どもながらに感じていた。

 

そこで私は、母に「完全に捨てられた」と思っていた。

 

私の空っぽな中で、捨てられた=要らない=私は生きてる意味がない

だった。

 

 

でも結局、数か月後、荷物のように私と弟は、母の元に引き渡されたあと、

父もやってきて、また仲の悪い両親の間に立たされることになった。

 

 

そんな時、私は、いつも母親の味方を装っていなくてはならない。

 

なぜなら、身の危険を感じるからだ。

 

叱られたり、叩かれたり、罵られるのは怖いし、

 

父はほとんど稼ぎがなかったから、

 

私は母の味方をしていないと、

「生きられない」と、子どもながらに、感じていたのだ。

 

子どもは幼くても、ちゃんと、動物的な本能を働かせる。

 

そして、イビツな家庭の構図や力関係を ちゃんと見ている。

 

だから、もちろん、母親だけの問題ではないと思う。

 

 

ただ、そうなると、

 

自分の本当の気持ちは、

どこにあるか、解らなくなる。

 

どうやら、だから、多重人格的な人格を形成してしまったように感じる。

 

 

人は、簡単に

自分を愛して。とか、

自分を信じて。とか、

自分軸を太く持った方がいい。とか、

 

言うけれど・・・

 

その前に、

 

 

「私は、ここにいるよ。」

「私も、ここにいるよ。」

 

と、

自分で、自分の本当の気持ちをちゃんと聴いて

あげたかった・・・。

 

まず、そこからだと思う。

 

投稿者プロフィール

MOTHERS NET
*個性豊かな4人の子どもと夫との、ステップファミリーです。

離婚、子連れ再婚やいじめ問題、不登校、両親の死などの
経験のそのすべては、本当の自分に還るための、より豊かに幸せに生きるための贈り物であったことに、あとから気づかされ、

これからは、「本当の自分」を大切にし、魂がワクワク喜ぶ人生にシフトチェンジして、

絵本や絵やポストカードなどを創作しています。

それは、心の扉を開いたとき、

「本当の自分」を大切に守ることができる「宝石箱」。

それが、この地球に生まれてきてくれた子どもたちが、贈ってくれている
なによりものメッセージではないかと思うからです。

日々の、その一瞬の色や光を ゆっくり味わい感じ入ること。
そんな自分を大切に信じること。
出会った家族や友人、恩師、知人とともに創造する人生を尊重し合うこと。
をモットーにブログを綴っています。


*自分の原点ともいえる、親との関係を振り返ったとき、弱い自分を認めて受け容れたとき、ました。

*このブログでは、子育てやパートナーシップや仕事に挫折した私が、
自分の人生を振り返り、本当の自分に還って、私の感性を取り戻し、私が最も大切にしたいことや夢や生きたかった人生を創造していくさまをそのまま綴っています。

*色や光で自分を解放しながら、自分自身と向き合い、私が好きな世界観を表現し、森羅万象の一部として、静かに命を味わい尽くしたいと思っています。












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