突然の訃報に驚かされました。
精神世界の鉄人 ことトーマ・イタルさんが急逝されました。
トーマさんとは、13年ほど前に、故澤谷鑛先生が転載されていらしたブログを
読んだのがきっかけで、ご縁をいただきました。
拝読したとき、身体に電気が走るような衝撃を受けたのを覚えています。
本当に素晴しかった。
その後、キネシオロジーのセッションを受けたり、
シャーリー・マクレーンに纏わるお話会に参加させていただいたりしました。

本当に温かいお人柄で、宇宙考古学にも精通し、たくさんのセミナーやブログを通して、
物の視方、考え方などを教えてくださったように思います。
心からの感謝とともに、トーマさんのご冥福をお祈りしたいと思います。
最後に、私が最初に出会った、トーマさんの素晴らしいブログを
転載させていただきたいと思います。


糸
トーマ・イタル
なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない
いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない
どこにいたの 生きてきたの
遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない
「糸」 by 中島みゆき
東京の秋葉原で、通り魔殺人事件がありましたね。大変な騒ぎだったみたいですね。お亡くなりになった方々のご冥福を、お祈りします。
こういう事件が、起こるたびに、私も、そうですが、たくさんの人が、心を痛めると思います。なぜならば、私たちは、こういう事件が、犯人の心の中だけではなく、もっと、大きな社会的な事件だということを、直感的に、理解するからだと思います。もっと、具体的に言うと、いろいろな社会の歪みが、こういう事件として、表に出てきているということ。そして、ほとんどの場合が、犯人も、社会的な弱者であり、一番苦しんでいるということも、魂が、感じるからだと思います。スピリチュアルな世界に、関心のある人は、おそらく、被害者の痛みも、犯人の痛みも、両方、感じていると思います。
こういう場合、スピリチュアルなことを、学んでいると、その原因について、考えることも、多いと思います。たとえば、
「この犯人の子供のころは、どういう家庭環境だったんだろうか? もしかしたら、両親に、虐待されて、育ったんではないだろうか?」
「犯人と被害者は、もしかしたら、過去生において、似たような学びをやっていて、今回の生は、立場を入れ替えて、カルマを、お互いに、清算したのではないか?」
「何か、悪い霊が、憑依したのではないか?」
「犯人は、先祖供養が、たりなかったのではないか?」
というような考察ですね。
ただ、こういう事件の場合、原因というものは、必ずしも、単純な答えとは、限らないようです。
また、だいたいにおいて、事件にしても、病気にしても、原因が、一つということは、あまりなく、ほとんどが、複合的な要因が、たくさん、糸のように、絡み合って、生じることが多いみたいです。
さらに、複雑なのは、この原因が、必ずしも、「過去」にあるわけではなく、場合によっては、「未来」にあることも、多いみたいです。
つまり、魂が、未来の可能性を、ある程度、予測して、その未来の準備のための体験として、病気や事件を、起こす場合があるということです。
ネットサーフィンをしていたら、興味深い話を、見つけました。「1本のホウキが生んだ、世界の奇跡」 という話です。以下、そのコピーです。 ↓
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☆「1本のホウキが生んだ、世界の奇跡」
ヘレン・ケラー。
何も見えず、何も聞こえず、何も話せない。完全な闇。。。
三重苦というとびきりの障害をもちながら、アニー・サリバンという最高の教師の力を得て成長し、世界中の福祉に貢献した、誰もが知るとびっきりの偉人です。
彼女の力が、どれほど世界中に莫大な力をおよぼしたか、どれほど多くの人々を救ったか、今さら語るまでもないでしょう。
「なぁんだ~、よくある偉人のおはなし?」
いえいえ、これは、ニュー・イングランドにある精神病院で働く、名も知れぬ、普通のお掃除のおばさんのお話です。
彼女のはたらく病院の地下室には、「緊張型精神分裂病」と診断された10歳の少女の患者がいました。何に対しても反応を示さず、ただ暗い地下室のベットにうずくまっているだけ。少女は、もう回復の見込みはないと、考えられていました。世界から見放され、一言も話すことなく、胎児のように丸まったまま、決して動こうとはしなかったのです。
以前はとても可愛らしい少女だったのですが、いまや日々、やせ衰えていくばかり。。。
彼女は、そんな少女の個室のまわりを、毎日掃除をしにやってきました。そして、ドアの下のすきまから、食事をホウキの柄で、中に押し込みます。彼女にも同じくらいの歳の娘がいたせいか、少女を不憫に思いますが。。。そこはただの掃除婦、もちろん、何もしてあげることはできません。
そこで彼女は、せめてそこを去る前に、うずくまる少女の肩を、ホウキの先でそっとつついてあげることにしました。
「ねえ、あなたはひとりじゃないんだよ? 少なくとも、ここにあなたを気にかけている人間がいるんだよ」
という思いを伝えたかったのです。
掃除のおばさんには、この程度のことしかできませんでした。ほんの小さな愛の実践です。ホウキの先ほどの。。。そんなことしかできませんでした。でも、その程度のことしかできなくても、ただただ、伝えたかったのです。だから、くる日もくる日も、彼女は、ホウキの先で、その少女を優しくつつき続けました。
そして、何週間か経ったある日のこと。小さな変化が起こりました。
ただ死を待つばかりだった少女が、なんと、自分の手で、食事を受け取るようになったのです。
さらに時が経つにつれ、少女は座ることもできるようになり、掃除婦のおばさんと話をすることまでできるようになったのです!
こんなことって、ありえるのでしょうか? 偉いお医者たちでも、完全にお手上げだったのに?? こうして少女は、やがて奇蹟ともいえる回復をとげることができたのです。
それから何年か経った、あるうららかな春の日。
その精神病院の院長は、アラバマ州のひとりの紳士から、ある依頼を受けました。
その紳士のお子さんが、重度の障害児で、世話をしてくれる人を探しているというのです。
その頃、あの奇跡的な回復をとげた少女は、20歳になっていました。院長は、自信をもって、その彼女を、紳士に紹介しました。
彼女の名は、アニー・サリバン。
そう、ヘレン・ケラーの偉業を生みだした教師です! 地下室でただ死を待つしかなかった、あの少女が、です。
ヘレン・ケラーの世界的偉業。それは、アニー・サリバンが、創り出したということは、今や万人が認める所です。
でも、ちょっと思い出してみてください。そのアニー・サリバンを創り出したのは、誰なのでしょう? ヘレン・ケラーとサリバンの業績だけを見ていると、見落としてしまいがちですが。。。しかし、その成功の「真の生みの親」は、誰だったでしょうか? どんな大木も、どんな大企業も、どんな大成功も、もとをたどれば、すべて、ちいさな種から始まっていることを忘れたくないなと、私などは、思ってしまいます。
あなたも、そう思ってくださると、嬉しいです。
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どうですか? 深く考えさせられる話ではないですか?
もしかしたら、この精神分裂病(現在は、統合失調症)の患者、アニー・サリバンは、子供の頃などの過去に、原因があるわけではなく、未来に、原因があったかもしれません。
つまり、未来に、ヘレン・ケラーという人物を、育てるため、その後の世界中の障害をもった患者やその家族に、勇気と希望を、与えるために、その病気になったのかもしれないということです。
過去のエッセイでも、書きましたが、私自身も、17歳の時に、この精神の病を患い、夜中に、夢遊病者のように、刃物を持って、街中を、さまよった体験があります。一歩間違えたら、自分も、殺人事件を犯し、今でも、まだ、刑務所に入っていたかもしれません。
それから、城間先生という、優秀な精神科医に出会い、素晴らしいカウンセリングで、治してもらったのですが、その体験から、心の世界に、興味を持ち、心理学や精神医学、宗教、精神世界などを、学びました。
その体験があるから、こういうエッセイも書いているし、現在のキネシオロジーの仕事にも、役立っています。
当時の私の病気も、もしかしたら、子供の頃や過去生に、主な原因があったわけではなく、20年以上後の未来、つまり、現在の活動のために、体験しておく病気だったのかもしれません。
そういう観点から、秋葉原の通り魔事件などを、考えると、この事件を、きっかけに、将来、この犯人が、素晴らしいカウンセラーになるかもしれないという、可能性も見えてきます。また、もしかしたら、被害者の遺族の中から、これまた、素晴らしい弁護士や検事、裁判官、警察官なども、生まれるかもしれないという可能性もあります。
人と人との出会いは、未知数で、しばしば、人知を超えた、原因や意味があるものです。
人と人の出会いを、「糸」の交わりに例えると、冒頭の中島みゆきさんの歌のように、
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない
ということですね。
掃除のおばさんとアニー・サリバンの出会いが、後に、ヘレン・ケラーという人物を、生みました。
城間先生と私の出会から、20年以上後の現在、このエッセイを、読んでいる、たくさんの読者の心に、いろいろな影響を、与えています。
もしかしたら、今回の事件も、この犯人と被害者の悲劇の後、何十年か先、こういう悲しみを、吹き飛ばしてくれるような、素晴らしい出来事が、待っているかもしれません。
今は、そういう日が、訪れることを、静かに祈っています。
投稿者プロフィール

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*個性豊かな4人の子どもと夫との、ステップファミリーです。
離婚、子連れ再婚やいじめ問題、不登校、両親の死などの
経験のそのすべては、本当の自分に還るための、より豊かに幸せに生きるための贈り物であったことに、あとから気づかされ、
これからは、「本当の自分」を大切にし、魂がワクワク喜ぶ人生にシフトチェンジして、
絵本や絵やポストカードなどを創作しています。
それは、心の扉を開いたとき、
「本当の自分」を大切に守ることができる「宝石箱」。
それが、この地球に生まれてきてくれた子どもたちが、贈ってくれている
なによりものメッセージではないかと思うからです。
日々の、その一瞬の色や光を ゆっくり味わい感じ入ること。
そんな自分を大切に信じること。
出会った家族や友人、恩師、知人とともに創造する人生を尊重し合うこと。
をモットーにブログを綴っています。
*自分の原点ともいえる、親との関係を振り返ったとき、弱い自分を認めて受け容れたとき、ました。
*このブログでは、子育てやパートナーシップや仕事に挫折した私が、
自分の人生を振り返り、本当の自分に還って、私の感性を取り戻し、私が最も大切にしたいことや夢や生きたかった人生を創造していくさまをそのまま綴っています。
*色や光で自分を解放しながら、自分自身と向き合い、私が好きな世界観を表現し、森羅万象の一部として、静かに命を味わい尽くしたいと思っています。
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